Extension:Translate
Translate 拡張機能は、翻訳作業を行うために必要な重要な機能で MediaWiki を強化します。 この拡張機能により、ウィキ内での翻訳や校正が可能になります。 コンテンツ ページ、ウィキのインターフェイス、さらには他のソフトウェア製品の翻訳にも使用でき、translatewiki.net で利用されており、多言語ウィキの管理にも使われています。
機能
Translate 拡張機能は特に翻訳者を対象とした多くの機能を有しており、さらに実際のソースコードとのバックエンド統合をできるだけ容易にしています。同時に、すべて MediaWiki の中で動作するため、利用者はコミュニケーションや自己組織化をほぼ自由に行うことができます。
以下の機能を含みます:
- 同じウィキ内のさまざまな言語からの ウィキ本文の構造に配慮したページ翻訳。
- ウィキ内でのローカライズと、ソフトウェアインターフェイス(を始めとしたほとんどすべての)メッセージのエクスポート
- ウェブベースの翻訳・校正インターフェイスと、オフライン翻訳向けの gettext ベースのエクスポートおよびインポート
- 翻訳者の作業を軽減するためのさまざまな支援:
- グローバルに定義された他の言語での翻訳の表示、任意でユーザー定義の言語まで拡張。
- メッセージの用途や文脈についての説明文書の協働編集。
- 外部ツール (Apertium、Microsoft Translator、Yandex.Translate) を使用した翻訳メモリおよび機械翻訳。
- 翻訳元メッセージの最新の変更点を表示。
- パラメーターが使用されていない、のようなよくある誤りについての警告。
- 例として使用できる、さまざまなオープン ソース製品向けにあらかじめ作成されたモジュール。
- PHP、Java プロパティ、Gettext、YAML および Android XML を含む様々な形式をサポート (full FFS list ならびに ファイルフォーマット・サポート を参照。)
- 新しいプロジェクトやメッセージ群を追加しやすくする、多目的プラグインシステム。
- さまざまな統計 :
- 対応しているすべての言語における、すべてのメッセージ群に対する翻訳完了率。
- 対応しているすべてのメッセージ群に対する、対応しているすべての言語における翻訳完了率。
- 期間のアクティビティグラフを作成するためのツール。 これは編集数、あるいは日単位または時間単位で活発な利用者を表示することができ、また多くのフィルタを含みます。
- アクティブな言語および翻訳者のクラウド表示。
Translate 拡張機能は、大きなユーザーベースにより、いくつかの小さな(スタイルの)問題を除いて、すべてのある程度最近のブラウザに対応していることが確認されています。また、それらの問題は素早く修正されます。
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Making Multilingual Wikis a Reality:このプレゼンテーションは、KDE UserBase wiki での体験を基に、Translate 拡張機能がどのようにして wiki の真の多言語化を可能にするかを示します。
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Niklas Laxström, Translating the wiki way: Simple, fast, fun, ウィキマニア 2012 (スライドあり).
サポートおよび説明文書
- インストールを参照してください
- 設定の構成を参照してください
- 利用者向け説明文書 (チュートリアルを含む) を参照してください
- 翻訳拡張機能の開発を始めるを参照
- Libera Chatの#translatewiki IRC チャンネルにおけるライブサポート(最も良い時間帯はヨーロッパの日中と夜です)
- 課題と機能リクエストはすべて課題トラッカーでご報告ください。
Translate 拡張機能はもともと User:Nikerabbit によって開発されました。User:Raymond、User:SPQRobin やウィキメディア言語チームといった他の多くの利用者が、コードや説明文書に貢献しています。
翻訳拡張機能の著名な利用者
- https://translatewiki.net – オープンソース ソフトウェアのインターフェイスを翻訳している、最大のウィキベース サイト/コミュニティ。
- https://userbase.kde.org – KDE プロジェクトの説明文書ウィキであり、ページ翻訳機能が広範に使われています。
- https://meta.wikimedia.org – ウィキ本文の翻訳を行い、メッセージ群の状態機能を使用しています。ほぼすべてのウィキ利用者が、翻訳機能とその査読機能を使用できます。
- https://wiki.documentfoundation.org/
詳細は、ウィキペディア上のtranslatewiki.netの主な使用例を参照してください。
体験談
Joomla の Tom Hutchison はこう言っています:
翻訳拡張機能では、翻訳サービスに接続することで翻訳を自動入力できます。それと同時に、翻訳者が調整することもできるため、不正確な翻訳でたくさんのページを作成してしまうこともありません。
翻訳者が居る大陸が違っていても大丈夫です。 24時間体制で作業が進むため、むしろプラス要素なのです。 求められているのは、お互いに助け合えるグループチャットではないでしょうか。 翻訳者同士なら、英語で読み書きできますから、他の利用者にリンクの書き方やカテゴリなど、簡便なウィキマークアップの方法を教える事もできます。 助けを借りた人が、次は人に手を貸す役を引き受ければいいのです。 参加者が40人いて、お互いに協力するのを楽しみにしているチャットルームもあります。 最初、ウィキなんかうまく使いこなせないとびびっていたけど、使い始めたら、案外、簡単だったと皆さん言っています。 何しろ翻訳に熱心に取り組んでくれるので、私の執筆が追いつかずお待たせしている状態になりました。 この言語かその言語の翻訳がただ1つあるのを私は知ってます。 弊社にも、それはあります。 ひとりはスワヒリ語、別のひとりは日本語で作業をしているという調子です。 ほかのひとりはページの翻訳指定をするでしょう。 テンプレートを含めるか、テンプレートのどの変数を省略するか、翻訳者が選べばいいのです。
関連項目
- Help:Extension:Translate
- Translatable template.
- Extension:TranslationNotifications/翻訳通知 – 翻訳者とのコミュニケーションを手助けする拡張機能。
- Help:Extension:Translate/Page translation example
- Extension:Semantic Interlanguage Links
混同しないでください:
- Extension:ContentTranslation tool – Wiki ページのある言語から別の言語への 1 回限りの翻訳に使われます。
- 抽象ウィキペディアにおける翻訳。
貢献する方法
- translatewiki.net でこの拡張機能を翻訳
- 未解決のバグと機能のリクエスト
- translatewiki.net に未解決のバグや機能のリクエストがあります。
- Translate 拡張機能の説明文書を校正・翻訳する
この拡張機能は 1 つ以上のウィキメディアのプロジェクトで使用されています。 これはおそらく、この拡張機能が安定していて高いトラフィックのウェブサイトでも十分に動作することを意味します。 この拡張機能がインストールされている場所を確認するには、ウィキメディアの設定ファイル CommonSettings.php および InitialiseSettings.php 内で、この拡張機能の名前を探してください。 特定のウィキにインストールされている拡張機能の完全な一覧は、そのウィキの Special:Version ページにあります。 |
この拡張機能は以下のウィキ ファーム/ウィキ ホスト/パッケージに含まれています: これは正式な一覧ではありません。 一部のウィキ ファーム/ウィキ ホスト/パッケージは、ここに記載されていなくてもこの拡張機能を含んでいる場合があります。 必ずご利用のウィキ ファーム、ウィキ ホスト、バンドルで確認してください。 |