ビジュアルエディター/差分

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VisualEditor は2017年版から 視覚的な差分 機能をインターフェイスの2箇所で提供しています。 保存前に変更点を確認する時のほか、(ベータ版機能として) 編集履歴のページで標準の MediaWiki の差分表示で利用できます。 いずれの場合も差分の表示は差分の視覚化 (visual diffs) か従来の2列の差分表示 (wikitext diff) か、切り替えることができます。

ウィキテキスト差分よりも視覚化差分の方が優れている点は主に2つあります。 1つ目は、編集者がウィキテキストを理解していなくても、行われた変更を直接見ることができることです。 文章以外の編集を見る時、例えば表からどの列を削除したか確かめるとします。差分をウィキテキストで表示するとかなり煩雑ですが、視覚化表示ならパッと見て判別しやすくなります。(訳注:視覚化表示でもテンプレート内のタグや文字列の変更は個別に表示せず、テンプレート全体が変更箇所として表示されます)

第2に、この技術を使用すると変更点をより正確に読者に示せます。 一例として、視覚化差分ではふたつの段落を入れ換えた編集は (文字の変更の有無は問わない) そのまま読者に伝わりますが、ウィキテキスト差分では特定の文を削除し、まったく新しい文を挿入した表示になり、まるで2つの作業が発生したように見えるのです。

標準の差分表示ページ

下記の例やサンプル画像の大半は差分の視覚化機能がどう作用するか、ビジュアルエディタを利用して編集中にプレビューした状態を扱っています。 しかしながら、ウィキにビジュアルエディターがインストール済みであれば、標準の差分表示ページでもこの機能を利用できます。 その使用例は英語版ウィキペディアのこちらのページを参照してください。

ビジュアルエディターを導入済みのウィキでは、差分の視覚化機能を有効にする方法が複数あります。

  • LocalSettings.php に以下の記述を追加:
$wgVisualEditorEnableDiffPage = true;
  • ご利用のウィキで「特別ページ:個人設定」に「ベータ版」のタブがあり、どの利用者にも「既定で」差分視覚化表示を使ってほしい場合は、LocalSettings.php に以下の記述を追加します:
$wgVisualEditorEnableDiffPageBetaFeature = true;
  • ページの差分を表示させ、URL欄の末尾に「&visualdiff」と加筆すると、上記のウィキペディアの事例で示したように差分を視覚化して表示できます。

動作の仕組み

 
ページの編集が終わったら、編集要約欄にまとめを書き、「変更内容を確認」を押す。 ビジュアルモードでは追加・削除、リンクの追加、書式が強調表示される。画像の大きさなど、その他の変更はそばに注記される。
 
編集画面をビジュアルからウィキテキストに切り替えるボタン。画面はビジュアル編集を選択した状態。
 
この差分表示ツールは、ウィキテキストのエディタ(編集機能)および編集履歴の表示で用いるものと同じ。

使用例

技術

編集と差分表示の統一を解説するThalia Chan(2017年ウィキマニアにて)

現在の制限事項

  • 「不可視な」ページのメタデータ にカテゴリあるいは目次のキーワードが編集されても、変更通知は送信しません。
  • 表組みに複雑な変更を加えると正しく表示されない事例が発生しています。[3]
  • 特定の特別ページでは次の機能が使えません。
    • 「差分」ページの編集巻き戻し。[4]
    • ページの編集で衝突が起きたかどうか[5]

歴史

このデスクトップ版ビジュアルエディターの機能は、一次的 (標準の) 差分表示ツールとして 1.31.0-wmf-20 ブランチで実装しています (2018年2月6日付けでウィキメディア製品群に展開)。 従来は副次的 (オプションの) ツールとして1.29.0-wmf-17 ブランチで提供しました (2017年3月21日付けでウィキメディア製品群に展開)。

関連項目

脚注