Reading/Web/Desktop Improvements/機能/利用者メニュー
デスクトップ版改善プロジェクトの一部として、ページ上部にある利用者ツールに新しい表示法を導入しようとしています。 ログインしていてもしていなくても利用できる単一のメニューにこれらの機能をまとめて表示し、各人のツールをすばやく開けるように目指しています。 目標としては、ユーザーリンクの構造と目的を強調して見せるなど、ナビゲーションを直観的に操作できるようにします。
背景
現状では、利用者ツールはページ最上部にリンクとして表示しています。 そのせいでナビゲーションの階層に混乱が生じています。 リンクは単位ごとにまとまっておらず、リンクと利用者ツールが1対1だと知らない新規利用者を混乱させがちです。 さらに加えて、画面上でリンクがたくさんの領域を占め、見た目がごちゃごちゃしています。
そこで以下の目標に沿い、見た目の改善に取り組みます。
- それぞれのリンクの目的をもっと明示するため、すべてのリンクが利用者対象のツールや機能に関連すると見た目でわかるように示すこと
- 見た目の乱雑さを低減するため、ページのヘッダ部分全体をもっと親しみやすく表現すること
リリースの日程
これらの変更点は2021年4月から6月に作業し、2021年半ばには初回の実装を目指します。 初期適用ウィキには既定として実装の予定です。 新しいユーザー体験を選択しているログイン利用者も全員、変更点を利用できる見込みです。
使用事例のサンプル
- 私は閲読者としてページのコンテンツ自体に集中できるように、ページ最上部に表示されるリンクを減らしたい
- 閲読者として、アカウント作成のエントリーポイントがもっと探しやすいと良いし、そうすればアカウントをさっと作れる
- 編集者の私としては、自分が選んだ利用者ツール全部を手軽に使えるほうが良い
- まだ編集初心者なので、自分が選んだ利用者ツールを整理して表示して、使えるツールはどれかわかりやすいと助かる
機能の説明と要件
- 現状の利用者リンクはすべてページ最上部に表示されるが、これらを整理して1件のメニューにまとめる
- ログイン利用者と匿名利用者では、メニューの選択肢が異なる必要がある
- どのリンクもメニューから除去できない
- 利用者ツール単位で直接のリンクを付けるべき
- 利用者トークページに新しい投稿があるたび、直接のリンクを表示するべき
- メニューにはガジェットまたはユーザースクリプトを使ってリンク (例えば UTC クロック表示など) リンクを追加できるようにするべき
- メニューには文字だけでなく項目ごとのロゴも載せて、さっと識別できるようにするべき
- 500pxにして解像度が低くても使えるメニューにするべき
デザイン要件とガイドライン
プロトタイプ
このプロトタイプでは、この段階の開発で、ログイン利用者と匿名利用者それぞれに対して利用者ツールメニューが見せる挙動を示します。 下記の定量的テスト、質に関するフィードバックの結果を受け、最終的な設計を変更する可能性があります。
非ログイン利用者
ログイン利用者
利用者テストの実施
閲読者と編集者を対象にした利用者テスト
別々の3ヵ所で閲読者と編集者を対象にユーザーテストを実施しました。 このテストの目標は、利用者メニューの使いやすさを示すこと、特に使用したアイコンがわかりやすいかどうか見極めることでした。 テスト結果からメニューには文字とアイコンの両方が必要で、特にサンドボックスや貢献履歴などウィキ固有のページで求められています。
プロトタイプの試験は、編集者やその他のログイン利用者が対象
2021年5月に、ウィキ30件でログイン利用者を対象に プロトタイプの試験を実施しました。 準備段階の集計によるとメニュー自体は使いやすく、参加者はメニューを利用して初回から自分の求めるページへ直感的にナビゲートできています。 しかしながら、参加者からはどの項目をメニューに載せるか載せないか、もう少し自発的に決めたいとの指摘がありました。 これは機能の繰り返し開発をさらに行うかどうか検討中の課題です。
定量的テスト
初回の展開後、パイロットウィキ群をモニターし、利用者リンクについてビフォーアフターの使用を比較する予定です。 利用者リンクの微減は予想しており、ただちにこの機能の繰り返し開発に取り掛かる目安として、低下率が10%を超えた場合を想定しています。