閲覧/ウェブ/閲覧アクセス性の向上/更新/2024年6月の実施

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ログアウトした利用者にも、表示メニューと新規のフォントの大きさの既定値を利用できるようになる件

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皆さん、こんにちは。ウィキメディア財団のウェブチームからお知らせがあります。 私たちは今年度の年次計画の目標である「読書とメディア体験」の一環として、ウィキメディアのプロジェクト群を読みやすくしようと取り組んでいます。 この目標を達成するため、 「閲覧アクセス性の向上」用のベータ版機能をご用意しました。 それに伴って導入する新規メニューは、2022年版ベクター外装の使用時に有効にでき、ログイン利用者なら個人のニーズに対応するように、フォントサイズを変えたり配色を操作したりできます。

メニューには標準フォントには新しい設定を導入します。 フォントの大きさと行間はそれぞれ、数値がやや大きくなります。 複数の情報源に基づいて選択されました これに関する詳細は「新しい標準フォント設定について」のセクションを参照してください。

変更予定の内容

  • 新しい外観のメニューは利用者がログインしていてもログアウトしていても利用できるように準備が整いました。
  • それと同時に「標準オプションはログアウトした利用者限定の新しい既定値」に設定します。
  • 重大な技術的問題が見つからない限り、この変更を今後2、3週間以内に実施する予定です。
  • それに続き、この新規メニューにはダークモード選択のオプションも含めますが、当面はベータ機能のまま保ちます。詳細は私たちのプロジェクト・ページ をご参照ください。

メニューについて

新しいメニューは利用者がログインしていてもいなくても、個人設定で次の点を調整できるようになりました。

  1. 文字の大きさと行間(現在はベータ機能として利用可能):利用者の選択肢には小(現在の既定値)、標準(使いやすさを向上させる推奨値)および大があります。指定した選択肢にしたがって、文字のフォントのサイズと行間を両方とも変更します。
  2. ダークモード(現在はベータ版機能):利用者はサイトの表示モードを選択でき、常に背景を暗色(ダーク)にするか、「自動」設定を選ぶとデバイスもしくはブラウザの個人設定に従って昼または夜モードで表示されます。
  3.  
    コンテンツ幅(以前は切り替え可能なトグル・ボタンを表示):ページ下部にアイコン表示していたコンテンツ幅の切り替えは、新しいメニューのラジオ ボタンに移動してラベルを付けました。機能は従来のトグルボタンとまったく同じです。ただし以前のトグルボタンは使用できません。

このメニューについて、さまざまなウィキでログイン利用者を対象にベータ機能としてテストし、並行して閲覧者にも利用者テストを実施しました。これらテストからわかったことに基づき、メニューを変更して見つけやすさと使いやすさを向上させ、ガジェットの互換性に対応しました。

メニューはページの右側に表示され、ツールメニューが固定されている場合はそのすぐ下に表示されます。ツールメニューとは異なり、アピアランスメニューは既定で固定されていますが、解除することもできます。固定を解除すると、ページ上部のアイコンの下に折りたたまれて表示されます。

フォントの標準サイズを新規に設定

選択肢の「小」とは現状の既定値です。この既定値は、ログアウトした利用者に対して「標準」として、またログイン利用者には「小」として示します。選択肢の「標準」「大」の設定は以下の試験を経て決まりました。

  • 読者の過半数に適するというフォントサイズの平均値には学術調査と推奨値があります。これら推奨によると、現行の文字サイズは、大半の人にとって快適な閲読には小さすぎると示されました。すなわち平均の傾向として読むスピードが落ちること、読みながら目に負担がかかること、あるいは文面を鮮明に識別しにくいとわかりました。既定で文字サイズを大きめにしておくと、どの利用者の場合もこれらの問題は改善されており、個人設定やブラウザの設定を変更して文字サイズの調整をするような時間の余裕がない利用者も対象に含めてあります。情報の密度もやはり重要であり、当チームではこれに配慮して情報密度を保ったままフォントの大きさを変更しようと努めました。そこでフォントの大きさに限定せず、行間も、段落と段落のあいだの空きも調整しておきました。
  • ウィキ13件超、630名以上のウィキメディアンから使用言語もスクリプトも、サイズもさまざまなデザイン案を受け取りました。その過半数(450件以内)は既定よりも大きい文字サイズを選択しました。「標準」とは回答者の選択がもっとも多かった群の平均(15-20 ピクセル)に相当します。「大」はさらに大きなフォントの需要を示し、群はサイズが 21-26 ピクセル相当です。ボランティアの皆さんにどのようにこのプロセスに関与してもらったか、これらの選択肢に落ち着いたか説明してあります
  • ベータ版機能の利用状況から、機能を操作した利用者の過半数は少なくとも1回、操作以前よりも大きいフォントサイズに切り替えました

これまでの作業内容と次のステップ

ログイン中の利用者の皆さんには当面のあいだ、「小」が既定の設定ですが、いつでも他の設定に変更できます。標準に切り替えるログイン利用者の人数を数ヵ月かけて調査し、果たしてログインしていても表示切り替えができると合理的かどうか話し合う予定です。ベータ機能の初期データを基準にすると、この機能を操作したセッションの 55% は標準または大を選んで設定しています。

手を貸していただける場合は、単純なリクエストに応じてください。

  1. まず、ベータ版機能を有効にする(「閲覧アクセス性の向上(2022年版ベクター」)
  2. 新規のメニューを試用する。わかりにくい箇所はないかどうか? ラベル名、メニューの機能はわかりやすいかどうか?
  3. 文字サイズの小・標準・大、配色の設定、幅の違いを順に切り替えて(トグルさせて)見た目を確認する。バグの発見、質問や疑問点を担当チームに知らせる。

プロジェクトについて詳細に関心が持たれた皆さんは、よくある質問(FAQ)をご一読ください。コメントや質問をお待ちしています。よろしくお願いします。