Reading/Web/Desktop Improvements/機能/ヘッダー

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デスクトップ版の改善プロジェクトの一環として、新しい方式のヘッダーの導入に取り組んでいます。

  1. このヘッダー導入の初期の目的は、再設定によりロゴの表示を小さくすることです(ただしベクター外装でプロジェクト名を示すロゴタイプとその下の小さい文字のタグラインの言葉そのものは現状を維持)。
  2. その後、このヘッダーを「ねばっこくする」“sticky” - つまり利用者が画面を下の方へロールしても、ヘッダーに戻れる方法を探します。閲読者も編集者もこれがあると、重要な機能としてページ全体の編集やトークページの表示、変更履歴の閲覧などのボタンを、ページ最上部までロールしなくてもいつでも押せるようになります。

機能の説明と要件

見出しを課題とする最初の繰り返し作業では、まず新しいロゴを扱います。ロゴの再設定により今後の機能性を盛り込めるようになり、前述の「ねばっこい」ヘッダーや、折りたたみ式サイドバーに楽にタッチできるなどが考えられます。

実際のアプローチでは、ロゴを3つの構成要素に分け - ウィキペディアなら球体のマーク(ロゴ本体)、その下の文字2行のロゴタイプをさらに1段目の名称マーク(「ウィキペディア」のデザイン文字)と、2段目の小さい文字のタグライン(訳注:球体の直下の「ウィキペディア」の次の行)「フリー百科事典」の3要素です。この方式だと、ロゴを決定するときに対象がこのプロジェクトでも、今後、WMFやコミュニティのイニシアティブで始まるプロジェクトでも、柔軟性が高まります。

視覚的には、ロゴのレイアウトは水平が基本で、左にロゴを置き、その直後に右方向に文字マークとタグラインが続きます(以下の試作版を参照。)

設計要件とガイドライン

現在のデザインではロゴの設定を変更し、その説明は以下のとおりです。

制約

新しいヘッダーとロゴの設定に伴い、以前とは異なる制約が現れます。具体例をあげます。

  • 新しいロゴは、文字タグで構成されます。つまりロゴを少しでも変更する場合、キャッシュの過程を意識する必要があり - ロゴを新しくすると、個別のウィキの全ページに浸透するまで、数日はかかるという意味です。
  • 新しいロゴの形式は SVG を採用します。もう PNG への差し戻しが効きません。すると JavaScript を積んでいないブラウザでは、ロゴは文字としてのみ表示されます。
  • ロゴの設定についての詳しい説明をご覧ください。

ユーザーテスト

試用品テストを様々なウィキの編集者で実施しました。 テストには、新しいヘッダー方式も含めました。 利用者の大多数は新しいヘッダーとロゴの設定改訂に対して賛成もしくは中立と答えました。 しかしながら回答者226名中18名(約8%)は、ロゴの大きさに懸念を示しました。 そのうちいちばん多かった意見として、ロゴを小さくすると目立たなくなり、現状よりも記録に残りにくいのではないかというものでした。 確かにその点は私たちも気にしており、複数の製品版ウィキで実装した段階でも、フィードバックの収集を続ける予定です。

この問題は、ねばっこい(常時表示の)ヘッダーを導入すると(訳注:ロゴを縮めた)効果は弱まると信じています。現状で常時表示のヘッダーには他の機能へのアクセスを盛り込むほか、どこを読んでいてもロゴ全体もしくは一部が常に表示されるようになる予定です。

その点に関連し、もっとロゴを目立たせる方法も他に検討してきました - 試作品に示したように、見出しの中央に表示する方法です。テストウィキからの反響を受け、今後、この方向をもっと掘り下げるかどうか検討する予定です。

 
ヘッダーと目次の試作版。MediaWiki のプロジェクト群向けの改良版デスクトップ用インターフェース

定量的テスト

現状でヘッダーの変更は見た目だけのため、この件に関して直接の定量的テストは行わない予定です。しかしながら、アカウント登録数やページのビュー数など重要な指標の監視を続け、全体への影響に目を配っていく予定です。

リリースの日程

2020年5月に最初の実装を行い、対象は事務局ウィキとテストウィキでした。今後の数ヶ月に早期導入のウィキへも導入を目指します。詳細は機能のメインページをご参照ください。