Structured Data Across Wikimedia/検索改善

検索改善プロジェクトは構造化されたコンテンツを使い、ウィキペディアにおけるコンテンツ検索に、もっと親しみやすくて効率の良い方法を提供します。それには特別:検索の改善を実施、利用者が求めている情報に到達したり、あるいは視野に入っていなかったものを見たり、または前に別の検索方法で見たはずなのに見つからなくなったものを再発見したりできるようにしたいのです。

構造化したコンテンツを利用して「特化した検索」を改善するとはどんなことができるか段階的にどう定義するか、利用者が見つけたいコンテンツの検索をどう補佐するか、特に記事総数が少なめの言語版ウィキについて取り組む所存です。

背景

既存の検索機能では、記事の一致度に主に焦点を当てます。これはウィキペディアの新興の言語版ではうまく働かず、利用者が「特別:検索」を使っても、該当する記事もコンテンツも見つからないリスクが高いのです。またコンテンツを探せるかどうかは、言語学上の要素に加えて「特別:検索」機能の習熟度が低い場合にも主な足かせとなります。

さらに、利用者が探している情報がプロジェクト間で「隠れている」場合も想定され – たとえば既存の記事の見出しや小見出しの中だとか、記事には確かにあるが名称が異なるとか、ウィキペディアにはないがウィキメディアのエコシステムのどこか、つまり存在場所は姉妹プロジェクト群やその他の情報源という可能性があります。

プロジェクト

何をしたいか

この分野の作業には以下が含まれます。

• 特別:検索ページの UI に書式上の改善を実施
• 作業途中で以下の各点を確かめるため、結果をさっとプレビューできるパネルを作る。
  • 結果の主な情報を表示
  • 結果に関連するウィキ間リンクを表示

プレビューパネル内を検索

Phabricator で追跡中
タスク T306341

導入する変更点のひとつを提案したいのですが、検索結果ごとに検索プレビューのパネルを開き（Search Preview）、関連するコンテンツを発見したり、記事内の目指す見出しに直接、移動できる機能があります。以下に試作版を載せて、このパネルの働きを説明します。

The changes will be initially rolled in early 2023 on three partner Wikipedias - Portuguese, Russian and Indonesian Wikipedia - for a first evaluation period.

デスクトップ版

• 
  抜粋をクリックして、デスクトップ版で検索プレビューを開きます。記事の題名をクリックして、直接、記事へ飛ぶこともできます。
• 
  最初の検索結果と連動したプレビュー窓。抜粋をクリックて開いたこの窓は、閉じるボタンか、抜粋をもう一度クリックするまでは閉じない。
• 
  クイックビューで表示されるコンテンツは：1) 記事の画像、2) 展開した抜粋、3) 記事の最初のいくつかのセクション、4) 「関連する画像」 - このウィジェットが見せるメディアはコモンズの MediaSearch に由来する、5) この記事に関連付けられた姉妹プロジェクトの記事。

モバイル版

• 
  モバイル版の検索プレビューは、矢印をタップすると開く。
• 
  矢印をタップすると、プレビュー窓が開いてそのまま開いた状態が続くので、もう一度、矢印をタップすると窓が閉じる。
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  左にスワイプした場合……
• 
  右にスワイプすると、プレビュー画面の画像を切り替えてコンテンツを次々に確認。

ツール／ガジェットを使い、検索の体験を改善

これらに加えて関心のある寄稿者の皆さんと協力してウィキペディアの単体もしくは複数における検索体験を改善しようと、構造化データ／コンテンツの援用という実験を介して、ツールまたはガジェットのアイデア集めと開発に取り組むところです。

発案がまとまった最初のツールとは、 first tool that has been 「View it!」（ビューイット！）という名前で、開発者は Dominic Byrd-McDevitt (User:Dominic)、Kevin Payravi (User:SuperHamster)、Jamie Flood (User:JamieF) です。ウィキペディアの特定の主題に関連する挿絵を示すので、このツールはコンテンツの豊かさを増します。 ウィキメディア・コモンズにアップロードされた素材が見つかりやすくなり、寄稿者がもっとコモンズと構造化データを使うように後押しします。ウィキペディアの個別の記事に表示させる画像は、編集者がしっかり検討したものにしぼり点数は有限ですが、このツールを使うと編集者はウィキメディア・コモンズに置かれた画像全点のカタログを開くことができるし、ツールは特定の記事に関連した画像を簡単に選んで追加するのに役立ちます。

フィードバック

プロジェクトへのご意見、ご感想、ご指摘はいつでも歓迎します。皆さんの発案に特に関心がありますので、皆さんがトークページに書く投稿に期待しており、プロジェクトそのものに関すること、また特に、以下の未解決の疑問をどう考えるか、 ぜひ声を聞かせてください。

1. 上記にアプローチをまとめましたが、どう評価しますか？
2. 皆さんの投稿の手順は、これらの変更点のどれかに影響を受けそうですか？ 受けるとしたら、具体的にどんなことが起きそうですか？
3. 検索プレビューを使うと画像や見出しその他のコンテンツを表示しますが、役に立ちそうですか？ 賛成なら、皆さんはどんなことに使おうと思いますか？
4. 検索プレビューに関して、これが足りないとか、これは余分だから除去してほしいなど、 あるいはデスクトップ版ならこう、モバイル版ならこうなど、ご希望はありませんか？
5. モバイル版の場合、検索プレビューを見るという相互作用（インタラクション）そのものはどう思いますか？

以前の作業

第1段階の試作版

The following are the mockups of our first round of suggested improvements to Special:Search, which have been discussed in a multi-project request for comment with the Wikimedia community from June 27 to July 10, 2022. After the consultation, some of the improvements have been approved and are being currently implemented, while others have been put on hold, pending further investigation.

• 
  1. Add article thumbnail to search results to allow for better scanning of the content, using the same thumbnails that appear in the Go bar (implementing, T306883)
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  2. Add namespace tags in front of the article to be able to better distinguish between various page types (on hold, T307605)
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  3. Rearrange the sister search section and add a header for better context and awareness of these projects (implementing, T307468)
• 
  4a. Collapse advance search so that there is more focus on the results itself
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  4b. The advanced search can then be expanded if the user needs to use it (on hold, T307041)
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  5. Introduce a quick-view panel for each result to discover relevant content and go directly to a desired section of the article (implementing, T306341)
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  6a. Re-style metadata to put more focus on the content itself (implementing, T307463)
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  7. New location for “create missing article” message to allow more focus on the search results and at the same time provide a clearer and consistent call to action to add an article (on hold, T307467)
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  8. Change the color of the “did you know” suggestion from red to blue as red is more appropriate for missing articles (Message A: “did you mean” message)
• 
  8b. (Message B: “Show results for” message) (implementing, T307464)