Reading/Web/Desktop Improvements/Repository/Hureo User Research Report/ja

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2020年1月より、インドに本拠を置く利用者調査会社 Hureo と共同で新規利用者ならびにたまに利用する閲読者がウィキペディアのデスクトップ版インターフェースをどのように使っているか、利用者調査の準備を進めてきました。 調査は2段階に分け、第1フェーズは主に英語版利用者を主眼とし、第2フェーズは2言語話者と非英語の読者が対象です。 調査の目標とは、新規参加者および読んだり検索したりするだけの利用者の体験を理解することで、サイトにいだく感想、サイトの使い方を調べ、特に信頼性と馴染みやすさのコンセプトに注目し、同時にサイトでよく使われる機能の使い心地を調べました。 さらに加えて、使い心地全般ならびに機能特定の改善ができそうな領域の見極めに関心があります。 第1フェーズの調査結果は、インタビュー対象の24人の利用者から聞き取った同社の見解をレポートとして以下のとおり公開しました。 今後はこれらの成果を利用し、デスクトップ版の改善プロジェクトにおける将来の機能開発に情報提供する予定です。

フィードバックの手法

Hureo では、下記の調査の目標に合わせた聞き取り調査のスクリプトを作成しました。

  1. 溶け込みやすさと読みやすさ:当初はサイトに関してどう感じましたか? 溶け込みやすかったでしたか? 読むという体験全般の感想は? サイトが何のためにあるのか、使い方はすぐに理解できましたか? その内容すなわち知識の作成に、自分自身も参加できる ことは理解できましたか?
  2. Credibility and trust​: what are their impressions of credibility/trustworthiness of the site, and what informs these impressions? How do these impressions compare with other sites they use?

The study was performed using ethnographic interviews focusing on behavior observations with some task based questions. The study was focused on two categories on Wikipedia Users, with 12 participants in each group:

  1. Newcomers​: people with little to no familiarity with the desktop interface of Wikipedia. They may or may not have visited Wikipedia on their phone.
  2. Casual readers:​ people who use Wikipedia occasionally to regularly. They spend little to no time thinking about Wikipedia conceptually and probably don’t have a clear mental model of how Wikipedia works.

結果の要約

肯定的

  • 情報の範囲と深さ:ウィキペディアの読者はたくさんの主題について掘り下げた情報が載っている点、さらに他のサイトまで行って他の情報を探さなくて済む点は評価しました。
  • 画像:ページ内に画像があるのは読者に肯定されました。
  • 目次:読者にとって、目次はナビゲーションのツールとしても、そのページの内容の概要をつかむためにも便利だったと言います。
  • 広告が表示されない: 他のウェブサイトと比べた読者は、ページに広告が表示されない点が良かったと特筆しました。
  • 言語の切り替え:同じページを別の言語に切り替えて読める機能は歓迎されました。

難しかった点

  • 情報が多すぎる:ページは内容を詰め込みすぎで、特に「情報の分化」が欠けているせいで、自分が探している情報がなかなか見つからなかったとしています。
  • メインメニューとサイドバー:ページの左余白に置いたメニューが何のためにあるのか、読者には理解できず、特にメニューに載っている項目も意味がわからなかったと述べました(例:関連する変更、特別ページ。)読者には関係ないと感じたそうです。
  • 記事用のツール:読者にとって記事用のツールの用語や概念はほとんど理解されませんでした(例:トーク、貢献など)。

アイデア

  • 画像や動画を増やしてほしい:記事の画像を増やしてほしいと言う意見をいくつも見かけました。利用者によっては記事の主題に関連する動画をもっと埋め込んでほしいと述べました。
  • 情報をもっと分化してほしい:読者は記事を流し読みして、特定の情報を 簡単に探したいようです。情報をもっと分化してあったら良いとのことでした。
  • ナビゲーションをしやすくしてほしい:読者はページ内の移動に関心を寄せ、もっと簡単だと良い、たとえば、サイト内の目次その他の場所に戻るのに、いちいちページ最上部まで戻らなくても済むと良いとのことでした。
  • 目次をもっと利用しやすく:読者の中にはページを読む間は常に目次が見たいと述べ、ページ上部または左側の余白にタブとして置いてあったなら、特定の節を読みながら記事全体の内容がわかると言うのです。

調査結果の全貌

 

その後の段階

  • Hureo が進めた調査には第2フェーズもあり、 別個のレポートを受理しています。 調査のこの期間の対象は オンラインの第一言語として英語を使わない読者としました。 現状のサイトが使いやすいか、溶け込みやすいかという視点に加え、調査参加者にはサイトの現状と、この期間に私たちが計画している変更点をいくつか盛り込んだ試作版とを比べてもらいました。
  • この期間の結果から、私たちがこれまでに立てたナビガージョン関連の仮説は正しかったと確認しました。 中心となったのは、ナビゲーションの特定の要素は読者にとっては複雑であまり役に立たない反面、よく使うものなのに見つけにくい要素もありました。 さらに加えて、このフェーズではナビゲーションに関連する要素の重要性に気づくことができ、目次などに注目しました。 本レポートの情報を活用し繰り返し開発と機能開発、デスクトップ版の改善プロジェクトの残りの期間にわたり、担当部門に情報提供を続ける所存です。