Help:Extension:FileImporter
FileImporter と FileExporter の拡張機能はローカルのウィキから画像をウィキメディア・コモンズへ、簡単に移動できるものです。元のデータを保ったまま、編集履歴に移動を記録してファイルを移動できる機能を供えています。
FileExporter はローカルのウィキにウィキメディア・コモンズへのリンクを作り、拡張機能 FileImporter に渡します。ウィキメディア・コモンズの拡張機能として FileImporter はファイル移動のときにすべての前提条件が満たされたとき、データもすべての一緒に移動します。技術的には「移動」というよりも「複写」になります。
2018年6月、FileImporterはウィキメディア・コモンズに実装されました。利用するには、利用者がローカルのウィキの個人設定でベータ版機能FileExporterを有効に設定する必要があります。 (例外:ウィキメディアのウィキによっては既に FileExporter を既定の機能として採用しています。)
背景
FileImporter と FileExporter は当初、ドイツ語話者のコミュニティ要望アンケートで要望が上がり、それにWMDE(WM=ウィキメディア+De =ドイツ支部)が対応したものです。詳細情報はMetaのプロジェクトのメインページを参照してください。
使用法
さあ、はじめましょう
前出のリンクは MediaWiki ウィキにある 個人設定ページを開きます。)
例外:ウィキメディアには既に FileExporter を 既定の機能にしたウィキが複数あります。それらのウィキでは、何かを有効にする手順は不要です。
ウィキメディア・コモンズではFileImporter 有効化は必要ありません。
2) ご利用のウィキに環境設定ファイルが用意されている必要があります。 すでに CommonsHelper2 ツール経由で用意済みの環境設定ファイルも多数あります。 インポートが成功するかどうかに関わるため、利用者の皆さんにお願いです。どうかそれらのファイルに目を通して、更新もしくは新規作成をしてもらえないでしょうか。
詳細情報は説明文書を読み、環境設定ファイルの動作と使用目的を理解してください。手順の解説
この機能を利用するには、ログインが必要です。
2: FileImporter が起動してチェックを始め、目的のファイルがコモンズで取り込み可能か、取り込み作業中に置換が必要かどうか調べる。 このステップは各ウィキのカンキョウ設定ファイルを基準にして進行。 詳細情報はこちら。
コモンズにインポートされたファイルを探す
- 特定のファイルの更新履歴を開くと、コモンズでのインポートを更新なしとして表示します。(つまり更新履歴に記載されるが実際にはファイル変更は発生していない状態)。 インポート手順の間に変更を行うと、テキストの変更履歴が1件追加されます。
- インポート手順の間に作成された改版は
Modified with FileImporter
でタグ付けされます。 これは最近の更新ページで検出できるようにするためです。 - アップロード記録項目 と 取り込み記録項目 の両方が作成され、空の版および取り込み利用者に関連付けられます。タイムスタンプは取り込み日時になります。 既定ではアップロードにはこれら両方とも備える決まりですが、このファイルの事例および対応するログ項目を見ると、項目が最近の更新とウォッチリストに「二重に」掲載される様子を参照できます。
- 取り込んだ (旧来の) ファイルの更新とは、最初にアップロードした日付と利用者を使ってアップロード記録項目を作成しており、その目的はコモンズのアップロード記録にすべてのファイル更新情報を拾うためでした。 これらの更新情報には同時に
Imported with FileImporter
タグが付けられます。 - インポートしたファイルには非表示のコメントが添えられ、移動元の完全URLと「このファイルの移動には FileImporter を使用」と示されます。 CirrusSearch の
insource:
機能を使うと、このコメント付きのファイルを検出できます。例:insource:"This file was moved here using FileImporter from //en.wikipedia"
。 これによりインポートされたファイルを後日、改変した二次的なファイルは検出するものの、 コメントを除去したファイルは対象外です。
カテゴリを追加するには
fileimporter-post-import-revision-annotation
というメッセージ(既定で空欄)を使うと、インポートしたファイルごとにウィキ文を追加できます。
このメッセージにはパラメータが2つまで入ります。
$1
- ソースファイルの完全URL。$2
- インポート日時のISO 8601形式記述。たとえば2004-02-12T15:19:21+00:00
。
一例として出所のウィキ単位で分類するには、インターフェイス管理者により メッセージ を {{#invoke:Imported with FileImporter|main|url=$1|time=$2}}
に設定してもらうと、Lua モジュール(このサンプルでは"Module:Imported with FileImporter")は次の形になります。
local exports = {}
function exports.main( frame )
return "[[Category:Files moved to Commons from " .. mw.uri.new( frame.args.url ).host:gsub( ".org", "" ) .. "]]"
end
return exports
開発ロードマップ
- 2018年6月12日:test.wikipedia.org にエクスポート
- ベータ機能として FileExporter をmediawiki.orgとtest2.wikipedia.orgに展開。 OK (上記ウィキで自動承認された利用者のみエクスポートのテストが可能。)
- FileImporter をtest.wikipedia.orgに展開。 OK
- 2018年6月25日: ウィキメディア コモンズへエクスポート
- 2018年7月11日:
- FileExporter をベータ機能としてウィキソース に展開 OK
- 2019年1月16日:
- 2019-09-24:
- 既定の機能として実装完了したのは ウィキペディアのドイツ語版とペルシャ語版、朝鮮語版、マラーティー語版.WP、
関連項目
- プロジェクトのメインページ - メタ・ウィキ
- FileImporter - 拡張機能のマニュアル
- Extension:FileImporter/設定しているwiki一覧 - FileImporter 環境設定
- FileExporter - 拡張機能のマニュアル
- phab:tag/move-files-to-commons/ - Phabricator プロジェクト
- 概観: FileImporter 拡張機能とテンプレートの対応方法