Extension:Chart/プロジェクト/更新

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2025年6月: 全ウィキに導入を完了、Lua 形式への変換も利用可能

このグラフ(Chart)用の拡張機能は、ウィキメディアのすべてのウィキで運用中です。 テストに活発に参加され改良点を指摘された皆さんのおかげで実現できました。今後とも新しい発想あるいは問題点にぶつかったなど、トークページ への投稿もしくは phab:tag/chartsencounter 宛にご連絡をお待ちしています。

データのフィルタ/変換

testwiki ならびに testcommons では、Lua モジュールを使ってデータを絞り込んだり、表形式データをグラフ形式に変換できるようになりました。 応用例として表に対応するソースデータから特定の列もしくは行の部分だけ抽出したり、単位の変換、統計上の処理その他、データ加工に使えます。 変換の方法など詳細はExtension:Chart/Transforms を参照し、コモンズや他のウィキで使用できると告知が届いたら、そちらに従ってください。

次の段階

プロジェクト終了の月間に入りますので、グラフが広く利用できるようになった今、第一の優先課題はバグのうち緊急対応が必要なものをまとめることです。 このプロジェクトに取り組んできた臨時タスクフォースはその性格上、拡張機能の所有権を今後の管理を担当するチームに円滑に引き継ごうと注力していきます。次回の更新では、今後の開発の見通しと、皆さんにどう貢献してもらうか、情報をより詳しくお伝えする予定です。


2025年5月:展開の範囲拡大準備とソースデータの絞り込み/変換の検討

この数ヵ月を費やして、パイロット・ウィキ期間に見つかった表示の問題その他の解決に取り組んでいます(phab:T383079で追跡)。解決手前の案件がいくつかあり、チャートを利用できるウィキの件数はそれを達成時点で速やかに増やす計画です。

グラフに応用できるようにテーブル型データをフィルタして変換する方法を模索しています。詳細は以下をご参照。

導入先ウィキの拡大

来週(5月6日火曜日以降)にはほかのウィキでもチャートを有効にする手順で、順次、続く数週間にわたって範囲の拡大を目指しています。特定のウィキの予定日を含めて、確認後にもっと詳しい展開スケジュールをExtension:Chart/Projectで公開、展開の進展に沿って最新に保って行きます。皆さんのウィキでチャートが有効になってからチャート使用で発生した問題は、トークページまたはphab:tag/chartsまで報告してください。

データのフィルタ/変換

パイロット・ウィキ期間に集まったフィードバックのうち最上位群には、大きなソースデータセットからデータを抽出(フィルタ)したり変換して複数の異なるチャートで使用したいのに不可能だった件があがりました。

この問題の解決法を求めており、サンドボックスで試した Lua コードをグラフに使わせるとソースデータの変換に適用できる案を出しました。具体的には、ソースデータから行または列のサブセットを選んだり、単位間の変換、統計処理その他の多くの有用な変換などが可能になると見込まれます。

この技術的な書き込みには、このアプローチの動機と他の検討済みの選択肢をまとめてあり、これらの変換をチャートに使う方法の例も含まれます。ぜひ皆さんの考えを聞かせてください。これなら柔軟なデータ管理を安定して持続可能な方法で提供できると期待されます。

ウィキメディア・ハッカソン

ウィキメディア・ハッカソン(Wikimedia Hackathon)に参加予定の皆さんで、 チャート関連のプロジェクトで作業希望の人は事前に当方で適切と判断したタスク類をこの抽出済みの表示で確認願えないでしょうか、ただし素晴らしい案なのに漏れているものはたくさんあります。さらにまた現地参加する User:KFilbert-WMF(別称 User:Audeさん)を見かけたら、質疑応答を補佐したりなど手を貸してください。

2025年1月: 表組みやグラフで示すデータの視認性を高めるには

今月、グローバルなチャート(phab:T383591)や表組みで示すデータの視認性を高める(phab:T371300)作業を始めました。 グラフの場合、全プロジェクト群のどこで使用しているかわかるようになります。 表の場合は、どのグラフでそれを根拠としているか示す予定です。 図も表も、ファイル名前空間の使い方は現行のウィキメディア・コモンズの方式に似ると見込まれます。

データ名空間ページのカテゴリ

またデータ名前空間ページを分類(phab:T242596)するサポートを追加する作業も進めており、これは長い間、要望された機能です。これにより、例えばデータ名前空間のトークページを分類するなど、回避策の必要性が減らせます。これらのカテゴリは当該のページで定義する予定で、現状はウィキ文に対応していません。現時点は、これらのページでは HotCat や Cat-a-lot などカテゴリ用ツールは機能しないという意味です。

パイロット版ウィキのフィードバック

グラフを利用できるようにしたウィキはまだ少数ですが、すでに初期段階でフィードバックを寄せていただきありがとうございます。 特に数字を概数にしたり/端数を切り捨てたりする部分で、奇妙な挙動を認識しており、今後の数週間で対策してから展開先のウィキを増やす予定です。次に、規模が大きいデータセットの作業が少し略せるように、データをフィルタリングする基本的なサポート追加に注力する見込みです。

2024年12月: 早期導入先に展開

現在、図表が利用可能なのはmediawiki.org と次の先行導入ウィキ3件です。ウィキペディアのヘブライ語版イタリア語版スウェーデン語版 。 直近の更新で述べたように、現状では休日期間の展開はこれを唯一として安定性を保証し、規模の大きな問題を明らかにして解決する時間を確保してから、より広範な展開に進みます。

初期のフィードバックと今後の改善

皆さんから受けたフィードバックには、データ名前空間における作業の課題や表形式データの制限が指摘されています。 新年を迎えたら、この点の改善は以下の点から着手していく所存です。

  • カテゴリを利用してデータ名前空間のページを探しやすくすること
  • 特定の図表を掲載するウィキページ名、加えて、どの図表が特定の表形式のデータセットに依存しているか可視化すること
  • 定義内の図表のフィールドを特定して指定できるように、使用する表形式のデータセットにサポートを追加

引き続きプロジェクトのフォローと、フィードバックを提供していただき感謝しています。 展開先のウィキを増やしつつ、この拡張機能をさらに改善していこうとしています。

2024年11月: 製作の実装とセキュリティ評価完了

今月、Charts を製品に展開、有効にしたウィキはコモンズtestwiki です。実際に確かめるにはtestwiki:Chartsを開いてください。今後数週間にわたり、設計調整をいくつか予定しており、主にカーソルをホバーした(リンクに当てた)時のツールチップの書式が変わります。

またウィキメディア財団のセキュリティ・チームからは、この拡張機能を12月にパイロットウィキに展開させても低リスクと見なしてよいという確認も得ました。今後数ヵ月をかけて、セキュリティ評価による推奨事項に基づいて、展開の拡大と対策を同時に講じる予定です。

パイロット版ウィキへの展開

最初に図表を有効にするパイロット・ウィキ3件の確定が近づいており、12月第1週の予定です。これらウィキに導入後は、今年いっぱいは展開を一時停止して2025年を待つことになります。これは休暇期間中の安定性を確保し、時間をきちんととって広範囲に展開する前に大きな問題を発見し対処するためです。これに関して、近日中に詳細をお知らせします。

2024年10月: 製品版への導入へ向けて作業中

当チームは9月から10月いっぱい、現状はベータ・クラスタに実装してあるプロトタイプを、本番環境に対応する状態にしようと取り組んでいます。 私たちが取り組む次の大きなマイルストーンは、テストウィキテスト・コモンズにチャート拡張機能を展開することであり、11月完了を目指しています。 並行して、セキュリティ評価 にも取り組んでいるところです。これはプロジェクトにとって重要なステップで、セキュリティ上の懸念こそ、最終的にGraph 拡張機能を無効にした理由であったことを想起します。本番環境への展開とセキュリティ承認を済ませたら、実際にウィキ類へ展開を始める予定です。

期待されること

Chart 拡張機能の初期バージョンは製品環境の testwiki と testcommons にリリースされる段階できちんと機能するものの、まだ全ての機能が揃っているわけではありません。 プロトタイプを簡素化しておき、目で見てアクセス可能な読み取り体験をモバイル端末とデスクトップ機器で設計、それだけにとどまらず、グラフの作成と埋め込みのコアのワークフローに重点を置きました。 編集者は、testcommons に保存された表形式のデータを使用して、testwiki で基本的な折れ線グラフや面グラフ(積み上げ式)、棒グラフや円グラフを定義できるようになります。 この拡張機能の説明文書は、拡張機能ページで読めるようになり、また作業中のバージョンをベータに置いてあります。

本番環境に展開した段階で、さらに多くの機能と機能性を追加する予定です。 特に、表形式のデータセットの操作性を向上させる点、グラフの視覚表現のカスタマイズにも対応したいと考えています(色のカスタム設計など)。また編集者が従来のグラフ類を図表に移行する作業への対応にも着目する予定です。

実際のウィキへの展開

この拡張機能はテスト・ウィキに展開後すぐに、実際の使用に関するフィードバックを収集し、優先度の高い問題に迅速に対処できるように、本番環境のコモンズと実際のウィキに展開する予定です。新しい拡張機能を受け取る第1陣に、いつも活動されているウィキが入るようご希望の場合は、ご連絡ください。

2024年8月: ウィキマニアのまとめとベータクラスタへの展開

ウィキマニアの発表(録画)
  • ウィキマニアのまとめ。ウィキマニアの発表に参加した皆さん、または製品技術テーブルでプロジェクトについて議論した人全員に感謝しています(Product & Tech table)。たくさんの人と話をして学んだことは、皆さんがこれまでに作成したり、または今後、取り組みたいグラフの種類が把握できました。ウィキマニアで交わした会話から得た主要なテーマのいくつかは、Phabricator にまとめてあります。重要点としては、グラフ用テンプレートが無効になった後も、最も人気があり中心となるグラフの種類には取り組むこと、ウィキデータなど代替のデータソースのサポートを検討することです。またウィキメディア・コモンズを使い、グラフを1箇所に保存する解決策とする場合、いくつかの課題が明らかになったので、こちらも深掘り予定です。
  • ベータ・クラスタへの展開

これにより、この秋後半に通常のウィキ類への展開が近づきます。また対象のグラフのタイプを増やしたり視覚的なカスタマイズなど、さらに多くの機能を開発する予定です。これら図表をご自分でテストして、問題が発生した場合はぜひお知らせください。

    • 重要な機能がまだいくつか欠けたままです。たとえばベータ版コモンズでグラフ定義またはデータ・ページを編集しても、それを別のベータ版ウィキのページでグラフとして使用した場合に、その外観は以前と変わりません。グラフのレンダリングを更新するには、ページを再読み込みするか、null 編集を行う必要があります。更新の自動化を進めています:T370378

2024年7月: 主な決定事項:ライブラリ、図表のタイプ、定義の保存。ウィキマニアで詳細発表

まず最初に当プロジェクトに関して3つの重要な決定を下した点をお知らせします。

  1. データ視覚化ライブラリを選びました。複数のオプションを調べてプロトタイプを作成した後、最終的にApache eCharts と(以前はグラフに採用したライブラリの) Vega の2件を検討し、eCharts の採用が決まりました。ただし現時点では、将来において Vega の採用を排除していません。eCharts と Vega の詳細は、よくある質問を開いてください。
  2. プロトタイプ作成はどの種のチャートから始めるか、どんなパラメータになるか決めるため、グラフのテンプレート類/モジュールの使用も分析しました。最初の対象は線図です。そのパラメータは、関連する他のチャート型でも再利用可能にするべきです。線図の次に、図形による視覚化に取り組む計画で、その理由はそれらは他の図形とは全く違っていて、全く異なるアプローチが必要かもしれないからです。
  3. チャート定義は、コモンズのData:名前空間では独自の.chartページに保存します。チャートを記事の一部ではなく、独立したコンテンツの種別(タイプ)として扱おうと考えます。同じチャートをウィキ間やウィキメディアのプラットフォームを超えて、簡単に再利用できるようにするため、チャートをリンク化して使えるようにします。編集者が記事にチャートを埋め込みたい場合は短いウィキ文を書き、コモンズの画像を読み込むのと同じ手順で実施します。複雑なテンプレートの操作は無用です。この仮説をテストできるよう、すぐにプロトタイプを作成します。詳細はよくある質問(FAQ )を参照してください。

ウィキマニアに参加予定の皆さんへ:クリスとジモン(Chris、Szymon) が主催するセッションは「Charts は Graphs の後継機能:安全で拡張可能なデータ視覚化ツール」です(お気に入りに追加)。このプロジェクトを詳しく説明し、新しい拡張機能の初期プロトタイプをプレビューします。主にチャートの定義と記事への埋め込みについて方法を説明します。直接またはオンラインでご参加をお待ちしていますし、ウィキマニアに登録スルト、セッションをお気に入りに追加できます。現地参加は、Graphs / Charts のテーブルもご用意します。セッションに現地参加できない方や、さらに詳しく話したい方も大歓迎です。

2024年7月: プロジェクトの始動

当プロジェクトは7月1日付で正式に開始したとお知らせします。今月前半には、チャートの使用方法と基盤となるサービスの設計方法を決定の予定です。

最も重要な点は、データ視覚化ライブラリ(T368336)の選択です。ボランティアの皆さんや職員から上がったオプションの提案も含めました。その1つ Vega も以前はグラフに採用したものです。追加の提案は歓迎しますが、選択肢は多数ありますので、全件のテストはできそうもありません。これらのライブラリを評価する際に考慮すべき基準について、アイデアがりましたら、ぜひトークページに投稿願います。

また、グラフの優先する種類を絞り込む予定です。その後、最初の対象となるグラフを1件、 選びます (T368478)。その一環として、既存のグラフの使用状況を分析し、ボランティアから寄せられたコメントの要素を考慮します。このリストは理解が深まるにつれて順次、変更していき、百科事典コンテンツにとって最も重要なグラフの種類、最終的に当チームが選ぶライブラリで何ができるかに対応します。

関連して、ウィキ文でチャートを定義する構文がどんなものになるか、あるいはそもそもウィキ文で定義するかどうかも検討中です(T368350)。これは最終決定ではないものの、サービスのプロトタイプをすぐに公開したいと考えます。考えるポイントは構文がどれだけ理解しやすく使いやすいかに限定されず、既存のグラフ定義からどれだけ簡単に変換できるかも考えます。

Once we make these early decisions, we'll set up the infrastructure required to create the first chart type. これら初期の決定が下されたら、最初の図表タイプ作成のために必要なインフラを設定します。当計画では試用版を公開し、ボランティアの皆さんが実験を開始できるようにする予定です。それまでの間、トーク ページまたは Phabricator で質問やコメントをお待ちしています。

またウィキマニアの参加登録もお勧めします。そこでプロジェクトを発表します。ビルドが十分に進んで、興味深い発見を共有できるよう期待しています。現地とリモートとどちらの参加も登録が必要です。

最後になりましたが、どのツールを使って、グラフに関する議論に参加したコミュニティ の皆さんと連絡が取り合えばよいか検討中です。新プロジェクトの更新通知はメールで受け取るか、それともトークページで一斉通知を受けたいですか? こうしてほしいという希望がある人はお知らせください。よろしくお願いします!